IOL Masterは、白内障手術の準備で眼軸長や角膜曲率を測定するために使用される高度な医療機器であり、次のような特徴があります。

 

 

特徴

• 非接触測定：レーザー干渉計を使用し、目に直接触れずに測定を行うため、患者様の負担が少なくなります。
  
• 眼軸長測定：涙液表面から網膜色素上皮までの眼軸長を精密に計測します。
  
• 角膜曲率計測：高精度な角膜曲率計測が可能で、白内障手術における眼内レンズの度数決定に役立ちます。
  
• データの一貫性：取得されたデータは一貫性が高く、繰り返し測定などにおいて信頼性があります。

IOL Master700は、迅速かつ正確な測定により、白内障手術の成功率を高め、患者様の視力改善に寄与します。

ニデックの「OCT Duo2」は、眼の網膜構造を詳細に観察するための光干渉断層計（OCT）と眼底カメラが一体化した機器です。
以下のような特徴があります。

 

特徴

• 無散瞳眼底カメラ：無散瞳で網膜の撮影が可能で、自然な状態での画像取得が可能です。
  
• 高速スキャン：短時間で詳細な網膜画像を取得でき、患者様の負担軽減に寄与します。
• 多機能解析：「網膜マップ」や「Bスキャン」など、多彩な解析モードが用意されており、詳細な診断が可能です。
• 簡単操作：オート機能やタッチパネルを使用することで操作が簡便になっています。

この機器は、正確かつ迅速に網膜の状態を把握し、適切な治療方針を立てるのに役立ちます。

YAGレーザーは、眼内レンズの裏にある水晶体後嚢に照射し、穴を開けることで濁りを取り除くために使用されるレーザーです。
濁りの程度が軽く、視力の低下やかすみがなければ治療の必要はありませんが、支障をきたすようになれば使用されます。
YAGレーザーは、網膜に対するレーザーが基本的に熱を発生させるのに対し、衝撃波で濁った薄い膜（後嚢）を破る（濁りをとばす）目的で行なわれます。
後発白内障は一度治療すると、2度と生じることはありません。

インテグラ プロ グリーン（Integre Pro™ Green）は、レーザー光凝固装置で、さまざまな眼科疾患の治療に用いられます。主な特徴は以下の通りです。

 

 

特徴

• 緑色波長 (532 nm)：この波長は特に網膜色素上皮（PRE）層や新生血管の治療に適しています。汎網膜光凝固術（PRP）など、通常の治療において標準的な波長です。
  
• 高性能なスリットランプ一体型デザイン：スリットランプとレーザーが一体型で設計されており、治療が効率的かつ正確に行えるようになる。

主な利点

• 正確な光凝固パターン：新しい光学システムにより、安定した凝固を提供します。
• 多様な治療オプション：532 nmのグリーン波長は多くの眼科治療で使用されます。

Integre Pro™ Greenは、眼科治療において高精度かつ高効率なレーザー光凝固を提供するための重要なツールです。

スペキュラーマイクロスコープ（角膜内皮顕微鏡検査）は、角膜の最内層、角膜内皮細胞を撮影し、細胞状態を観察するための特殊な顕微鏡です。

この検査は、角膜内皮の健康状態を評価するために重要な役割を果たします。

 

 

特徴

• 角膜内皮細胞の観察：細胞密度、形状、大きさのばらつきなど、内皮細胞の詳細な情報を提供します。
• 再生不能細胞の確認：角膜内皮細胞は再生されないため、この検査で減少や形態異常を早期に発見することが重要です。
• 疾患の評価：白内障、緑内障、Fuchs角膜内皮ジストロフィーなど、さまざまな角膜疾患の評価に使われます。
• 手術前後の検査：角膜手術（特に白内障手術）前後の内皮細胞の減少や損傷を監視します。
• 簡便さと正確性：検査は簡単で患者への負担が少なく、正確なデータが得られます。

スペキュラーマイクロスコープの使用により、角膜内皮の状態を詳細に把握し、最適な治療方針を立てることができます。

ハンフリー800シリーズは、静的視野検査の最新モデルで、特に緑内障の早期発見において効果的です。主な特徴には以下の点があります。

 

 

特徴

• 視野検査の範囲：中心から24度までの視野を検査できます。また、中心から30度までの検査も可能です。
• 24-2Cプログラム：これは、24度範囲内の標準的な視野検査に加えて、中心視野の欠損を見つけやすくするために視標を追加配置している点が特徴です。
• 検査時間：視覚特性に基づいたアルゴリズムで素早く検査を完了させます。24-2では一般的に5〜6分程度の検査時間です。

ハンフリー800は、患者様の負担を最小限に抑えつつ、正確かつ効率的な視野検査を提供するために設計されています。視野検査の結果は、治療方針や疾患の進行度を評価するための重要な資料となります。

マルチファンクション・レフラクトメーターは、眼の屈折度数や角膜の曲率半径などを測定するために設計された高機能な医療機器です。主に以下の特徴があります。

 

特徴

• 屈折度数（レフ）：近視、遠視、乱視の度数を正確に測定します。
• 角膜曲率半径（ケラト）：角膜の丸み具合を測定します。
• 角膜形状（トポグラフィー）：角膜の表面形状を詳細に描写し、異常があるかどうかを確認します。
• 角膜厚（パキメトリー）：角膜の厚さを測定し、視覚に関連する病を確定させる補助をします。
• 眼圧（トノメトリー）：目の圧力（眼圧）を測定し、緑内障のリスク評価を行います。

これらの機能を一台で行うことができるため、効率的に総合的な眼の健康状態を評価することができます。